ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

高1で考える大卒就職活動

高校1年といえば、中高一貫でなければ、高校受験を乗り切り晴れて志望の?高校生になり一安心という時だと思います。一方、中学と比べ高校の勉強が難しくなり成績も思うように上がらず親も子供も少々焦り、摩擦を生じることも間々あるかもしれません。高校生になり朝夕の交通機関の通学もあったり、交遊範囲も広がり、成長も感じられる時期かもしれません。
ところで進学校では、高1の秋頃には2年に向けて理系・文系の選択をしなければなるず迷う子供もいるようです。しかし、何となく周りの友達の様子や親の意見で理系・文系を選んでいるようです。学校の先生もアドバイスをくれるようですが、最期は自分で決めるよう指導されることが多いようです。また、学校によっては、民間の適性試験などを受けさせて、選択の参考にしているようです。
しかし、2年生に進級する際に、理系・文系を選び、理科や地歴公民の科目を選択することが、この何となく、十分に検討されずに決められる状況で、本当に良いのか疑問に思います。というのは、理系・文系を選び、選択科目を選ぶことで、受験する大学の学部学科が大凡決まってきます。すると大学卒業後の就職先も自ずと絞られてきます。また、自分の成績を照らしてみると、2年から3年に向けて成績向上は期待できるとはいえ、大凡大学のレベルも定まって来ます。また、科目の得意・不得意も見えてきて受験科目も見えてくる頃です。受験科目は、2年生で履修する科目が有利で、3年生で履修する科目を受験科目とすることはリスクがあります。すると志望する大学のセンター試験の有無と二次試験の科目や配点をみて、自分の受験科目とセンター試験に必要な得点率などから、受験する大学の学部学科まで定まってきます。すると、巷にある就職ランキングやその大学の学部学科の就職実績により、どの会社に就職するかもシミュレーション可能な状況になります。
つまり高1の選択で就職も定まってくるといえます。勿論、医師を目指すとか、教員を目指すとか、公務員を目指すとか一般企業と異なる場合は、目指す仕事が定まっていて進路選択は容易になります。ただ、高校1年で実際は、そこまで将来の仕事を定めている生徒は意外と少ないようです。「早くやりたい仕事を見つけなさい」と周りはいうかもしれませんが、如何せん高1までに一般企業のビジネスと仕事内容に触れる機会がなく、圧倒的な情報不足です。
確かに就職についてあれこれ考えたところで、現在は売り手市場で希望の就職は叶いやすいですが、嘗ての就職氷河期であれば、考えても無駄と思われるかもしれません。しかし、高1の文系・理系と科目選択で将来の仕事が方向づけられるのは確かだと思います。高1でビジネスについて情報を得て、どのような業界、仕事がいいと思うか考えることができるように、高校入学からの高1の時にこそ、インターンシップのほか、ビジネス展示会、業界のセミナーなど大人の世界に子供を積極的に投入することが必要ではないかと思います。
大学3年になってから業界や仕事を考えることがダメではありませんが、そもそも大学教育が、仕事のために身につける知識が何かを考えることなく、既に学ぶ科目がほぼ決まっている状況で、就職活動に翻弄されて適性を後付けで考えている現状は、大学にも学生にもどうだろうかと思います。