ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

「闘うプログラマー」を読みました。

マイクロソフトWindowsNTの開発を描いたパスカルザカリー著「闘うプログラマー」を、今更ながら読みました。Windows10のパソコンを購入し、いろいろイジっているうちにマイクロソフトの読み物が、何か無いかなあと思っていたところに、たまたま古本屋で見つけたので買ってみました。前に「グーグル ネット覇者の真実」を読んで面白かったことと、テレビで映画「スティーブ・ジョブズ」を観たことも、グーグル、アップルと来れば、マイクロソフトのことも何か面白いストーリーがあるだろうと関心が高まりました。

前半は、この物語の主人公であるデビッド・カトラーのDEC時代からマイクロソフトへの転職に至るまでの経緯が描かれている。そして、当時のIBMや、マイクロソフトMS-DOS、パソコンの普及などの時代背景が描かれ、世の中でまだコンピューターなんて役に立たないと思われているパソコン黎明期のビジネス展開の話は、聞いたことのある話であるが面白い。
後半は、本書のタイトルの通りWindowsNT開発に対するデビッド・カトラーの徹底的な厳しさと何時の時代も変わらない?ソフトウェア開発の過酷さが描かれている。当時のUnixとネットウェアの普及に対抗するためにビル・ゲイツがネットワーク機能を有するOSとしてNTの開発に執念を燃やします。しかし、MS-DOSやOS/2、Windowsとの互換性の葛藤を抱えながら、プロジェクトは難航します。
バグが多く、MS開発者も仕事に埋没して、プライベートを犠牲にして何度も延長されるOS開発に巻き込まれていきます。
途中、興味があったのは、ファイルシステムの下りで、それまでのMS-DOSは、半角8文字までしかファイル名を使えませんでしたが、NTからは32文字まで使えるようになりました。これも旧来のMS-DOSが8文字までで互換性を保持するために相当難儀したようです。そう言えば、昔は漢字・かな4文字でファイル名を考えていたのを思い出しました。
ただ、この本の後半は、開発の過酷さを開発者一人一人を挙げながら紹介されているのですが、やや一般的な内容な気がしました。このNTの開発の後半に例のWindows95の開発が始まり、インターネットが普及するという潮流が生まれます。マイクロソフトが盤石の基盤を構築する時にNTの存在は大きかったと思います。当時、NTがWindowsと互換性があるとのことで、パソコンOSとして普及するのかどうか少々混乱しましたが、やはりこれはサーバー用OSというビジネス向けということで良かったと思います。
このNTは、徹底的なバグ取りを行ってリリースされたようで、このNTベースの後継OSは、出来が良いようです。