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ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

映画「マッド・マックス怒りのデスロード」を観ました。/駄作(ネタバレ注意)

仕事帰りにお一人様で映画「 マッド・マックス怒りのデスロード」(2D字幕)を観た。仕事帰りに一人で映画を観るのは楽しみの一つである。仕事を早く切り上げ、メンズデーで1100円の日に行った。

映画「マッド・マックス」と言えば、メル・キブソン主演の1979年の豪映画。近未来の荒廃した社会を舞台にした鮮烈な作品である。所謂暴走族の極悪非道振りと低アングルからのスピード感溢れる映像、そして警官のマックスと600馬力V8ターボチャージャーのインターセプターのカッコ良さに痺れた。続く「マッド・マックス2」は更に核戦争後の荒廃した世界を斬新な設定と映像で表現した1981年の作品。これは完全に漫画「北斗の拳」の世界。(「北斗の拳」の方が後だと思うが)大国の戦争が勃発し、石油が無くなり移動手段を持つ者だけが生き延びることができる世界。孤独な主人公マックスが、最期は皆を助けるために戦う。その後「マッド・マックス サンダードーム」という作品もあったが、個人的にはマッド・マックスシリーズとは別物と思っている。ティナ・ターナーは歌手として認めるが、映画「マッド・マックス」は違うだろうという感じ。「進撃の巨人/実写版」に小林幸子が主演するような違和感がある。

このように十代で観たマッド・マックスシリーズは、孤独だが仲間を助ける正義の男マックスのカット良さに惹かれ、世紀末の風景と怪物マシンのカーチェイスという嘗て見たことが無い世界を映像で見事に表現して映画であった。

それで「マッド・マックス 怒りのデスロード」である。ネット上では絶賛されているようで、期待して観に行った。結論をいうと確かに映像の一部は迫力があったが、駄作だと思ってしまった。最近、映画についてはネット上の評価と自分が観た感想に乖離があることが多く、自分の感想はひねくれたオヤジの少数意見だと理解しているつもりだが、きっと「マッド・マックス」、「マッド・マックス2」の固定観念が強く期待が大きかっただけにつまらなく感じてしまったのだろう。

まず、マックスがカッコ良くないこと。これは見た目ではなく、孤独で強くて正義の男マックスが感じられない。冒頭でその辺のチンピラ暴走族にやられて、マックスのインターセプターが呆気なく奪われ、マックスも囚われてしまう。あれ、マックスって運転に優れ、危なくなっても闘志で悪者をやっつけるんじゃなかったという感じ。マックスが囚われてから脱走を試みるがやはり捕まってしまう。マックス強くないのかという感じ。それでも、見果てぬ大地を夢見て逃走というのは「マッド・マックス2」にもある設定なので良いとして、その後が今一つ。途中味方同士で戦ったり、マックスが敵に俺のインターセプターなんだぞと言ったりして緊迫感が薄れてしまった。それでも途中に妙ちくりんなクルマが一杯出てきて、バイオレンスなカーチェイスを繰り広げる。これは相当迫力がある。ドラム&ギタークルマが笑える。仲間を守り疾走する所もよいと思う。エンディングは良かったと思う。基本的には「マッド・マックス2」のストーリーを踏襲しているのだが、1台のトレーラーの疾走が延々と続き、ストーリーに正義が無いだろうという感じ。

今この時代にマッド・マックスシリーズを復活させてくれたこと自体には感謝しなければならないのかもしれない。しかし、「マッド・マックス」でターボチャージャーで敵を追い詰め復讐を果たすシーンをイメージしているオヤジとしては、あのカッコいいマックスに復活してほしいと思ってしまった。