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ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

「昭和の巨星スペシャル 作詞家・阿久悠」を観ました。

BS-TBSにて放映された「昭和の巨星スペシャル 作詞家・阿久悠~時代を超え今も心に灯る5000曲の言霊~」を録画して観た。阿久悠氏といえば、昭和のヒット曲メーカーというイメージだが、この番組を観ていると、それぞれの歌詞がとてもユニークなものだと改めて感心した。番組ではヒット曲の中でもユニークな歌詞が選曲されており良かった。それで個人的に良いと思う曲を選んでみた。

「舟唄」/八代亜紀
場末の呑み屋のカウンターで失恋した女を思いながら酒を飲む投げやりなオヤジの姿が目に浮かぶ。テレビCMで”Shimijimi drinking shimijimily“という英語版があった。「雨の慕情」もヒット作。

津軽海峡・冬景色」/石川さゆり
東北新幹線が出来て上野の旅情も薄れたが、夜行列車や連絡船に昭和ノスタルジーを感じる。

ペッパー警部」/ピンクレディ
そもそも胡椒警部って何だ。ルパンと不二子ちゃんの邪魔をする銭形警部というイメージか?こんな歌詞。普通思い付かない。

宇宙戦艦ヤマト」/ささきいさお
これも阿久悠作詞と知ってビックリ。アニメ界の国民的な代表曲といっていいだろう。

「どうにもとまらない」/山本リンダ
20代の頃、一時カラオケで歌っていた。リンダ山本をイメチェンさせたヒット曲。

デビルマン」十田敬三、ボーカル・ショップ
これも阿久悠作詞。アニメ界でも遺作がある。エンディングテーマ曲「今日もどこかでデビルマン」も阿久悠作詞。

ピンポンパン体操」/杉並児童合唱団&金森勢
ズンズンズンズンズンズンズンズンで始まるはじけた歌。よく聴くと相当ナンセンスな曲。普通の人では作ることはできない。作曲は小林亜星。 

「私の青い鳥」/桜田淳子
クッククックって妙に耳に残るフレーズ。桜田淳子を見事にスターダムへ押し上げた。

「もしもピアノが弾けたなら」西田敏行
ラジオ番組「西田敏行のパロディカルナイト」などのコメディアン西田敏行をテレビドラマ「池中玄太80キロ」とこの曲で俳優に押し上げた。我が家の息子もピアノを習っているが、潜在的にこの曲の影響を受けているのかも知れない。

「林檎殺人事件」郷ひろみ樹木希林
この組み合わせも驚きだが、ちょっとシャーロック・ホームズ風の雰囲気が無国籍風で二人のコンビと訳の判らなさがマッチしている。

恋のダイヤル6700」/フィンガー5
アメリカンスクール風のセリフ。

「ジョニーへの伝言」 / ペドロ&カプリシャス
二時間待って帰ってしまった。謎のジョニー。

熱き心に」/小林旭
あの銀幕スターが歌謡曲を歌うと言うので心配だったが、スケールの大きな歌詞が見事にハマった曲。

番組では美空ひばりが確立した歌謡曲を何か変えようという考えが根底にあったと紹介されていた。それぞれの歌で感じるのは、ふつう歌と言えば所謂サビの部分が頭に残るが、阿久悠氏の歌詞の歌は、サビより出だしが印象的な曲が多い気がする。曲なので歌詞とともにメロディーも良かったのだろうが、イメージが即座に頭に浮かぶ歌詞が秀逸。

阿久悠氏は明治大学を卒業後、広告代理店に勤務していたということで、ヒットを生み出す能力に長けていたと思われる。各ヒット曲もCM作り的な発想から生まれているのかもしれない。テレビ番組「スター誕生」も企画から携わっていたそうで差し詰め現代の「ブリテンズ・ガット・タレント」のサイモン・コーウェルといったところか。

番組の中で八代亜紀石川さゆりが、自分のヒット曲と阿久悠氏のことを「先生、先生、」と言って楽しそうに語るシーンを観て、プロとして信頼のあるとともに、その人柄も偲ばれる気がした。淡路島出身ということで、流行の先端を走りながらもどこか親しみやすさがあったのかもしれない。

阿久悠氏は、平成19年(2007年)に亡くなられたが、現代ならどのような歌を作ってくれるだろうか?以前、この日記で自作歌詞を披露したが(自作歌詞「Hotmailな関係」 - つまらない日記)、誰かが歌ってヒットしないだろうか!?

作詞入門―阿久式ヒット・ソングの技法 (岩波現代文庫)

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