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ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

SONG TO SOUL(ソングトゥソウル)「スカボローフェア」を観ました。

BS-TBSの「SONG TO SOUL」でサイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア」を放送していたので録画予約して観た。この「スカボローフェア」は、後で調べてみると再放送のようだった。なぜ今サイモン&ガーファンクルなのかは判らないが、近々アート・ガーファンクルのコンサートが日本であることが関係しているのかもしれない。番組の中のコンサートのチケット販売のCMが流れていた。

「スカボローフェア」は、言うまでもなくサイモン&ガーファンクルの代表的な名曲である。前にサイモン&ガーファンクルの代表的な曲について記したが(サイモン&ガーファンクル 勝手にベスト10 - つまらない日記)、その中でもスカボローフェアは名曲だと思う。SONG TO SOULでは、この名曲の誕生秘話が紹介されている。

以前からスカボローフェアの原曲はイギリス民謡という話は知っていたが、この番組ではその民謡というのはバラッド(Ballad)という口承で何百年と伝承されているスコットランド方面の曲と紹介されていた。Balladとは、甘美なメロディーラインのポップスというイメージだが、その起源はスコットランドということだ。その口承民謡を研究している人もいる。イギリス人のフォークソング歌手もスカボローフェアを歌っていた。それにヒントを得てポールサイモンが、アート・ガーファンクルとともに反戦メッセージを織り込み「詠唱」として作ったのが「スカボローフェア/詠唱」である。既にイギリス人歌手が歌っていたというところが、やや「グレイスランド」を思い出して「ポール、またか。」と思ってししまうが、番組の中ではこのバラッドにはボブ・ディランも影響されたと示唆されている。

イギリスに実際スカボローという町があり、昔は交易で栄え、市(いち)も開かれていたようで、それでスカボロー・フェアになったようだ。印象的だったのが、ポールのイギリス時代にフォークソングがブームになっていて、所謂ライブバーで知り合ったキャシーという女性と恋仲になったこと。当時、イギリスで人知れずレコーディングされたポール・サイモンのアルバムのジャケットにはポールとその女性がカップルで写っている。大人しい普通の感じの女性でポールも寂しいイギリス時代に癒されたであろうと想像される。サイモン&ガーファンクルの曲にも「キャシーの歌」や、「アメリカ」の中でも「Kathy,I'm lost I said,though I knew she was sleeping」というキャシーが出てくる歌詞がある。

そのようなポールのイギリス時代に突如終焉が訪れる。アメリカから「サウンド・オブ・サイレンス」がヒットしているという知らせがあり、急遽アメリカに戻ることになったというのは有名な話。「サウンド・オブ・サイレンス」がドラム入りに編曲されていて渋るというオチはあるが。

「SONG TO SOUL」。たまに関心があるアーティストの時はみる。以前、放映された10CCの「I'm not in love」が印象的だった。あのサウンドを出すために、マンチェスターのスタジオでオープンリールを何台もつなげトラックを重ねたそうだ。「SONG TO SOUL」落ち着いて観ることができる数少ない番組だ。