ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

膠着状態の取引問題を打開する方法

ある大会社との取引で上の人がこれでは金を支払えないといって決裁が下りない。先方に依頼し此方でも色々説明資料を作成して提示するも拉致が開かない。その内に先方の上の人にも話が漏れ伝わって、此方の別の上の人に話が来て、担当者にところであれはどうなっているんだと始まった。当事者の上の人に直接言って欲しいところだが、そこは日本のサラリーマン。何とか円く収めるように指示が出る。彼是考えを巡らすが打開策は見つからない。打開策がないことも無いが、それをやると今後の影響が大きいと周囲から止められる。先方も苛立ってきて上の人に直談判を求めるが、応じる気配はない。ただ、徐々に上の方から此方への圧力が高まり、本人にも漏れ伝わってきて、決着を着けなければという雰囲気は高まる。しかし、これまでの見解を翻すことは出来ない。担当者も新たな材料が無いのに決裁を上げることはできない。

さて、どうするか?打開できるか。

一部の指示を取り入れた代替え案の決裁書類を作成した。当然、この程度では、これまでの見解や指示に耐えうる書類ではない。ただ、解決の方向性が出た時に、直ぐに書類手続きが終えられるよう修正版として手許に用意すべき書類だ。ところが、手許に置いておくべき書類をセクションの管理職が修正済みの書類と勘違いして上の人に決裁を上げてしまった。すかさず担当者が呼ばれ、少し手直ししただけで指摘事項が修正されていない。これで通すつもりかと非難され、改めてこれまでの指摘事項を羅列された。書類を返されると思いきや、今回はしようがないから認めるが、以降整理しておけと言われ決裁が承認された。承知しましたと回答した後、先方に連絡を入れ、懸案事項を残しつつも緊迫した状況を脱することができた。

話は飛ぶが、キューバ危機を解決したケネディ大統領は偉大だと思う。(「JFK 未完の人生」を読みました。( ジョン.F.ケネディ 勝手にベストテン) - つまらない日記)しかし、キューバ危機において、ケネディ大統領は海上封鎖はしたが結果として何もしなかったと言える。フルシチョフが自らの判断でキューバのミサイルを撤収して終結した。しかし、米国軍部の空爆、上陸、先制ミサイル攻撃などの圧力に対して、フルシチョフが何を求めているかを想像し、じっと耐えたことがケネディ大統領の偉大なところである。

翻ってふとしたきっかけで物事が自然解決することがある。一方、成り行きまかせで大事に発展することがある。( 第一次世界大戦/人類史上初の国家消耗戦となった壮絶な戦争 - つまらない日記)今回は、偶々の出来事が問題解決に繋がった。いつもこう行くとは限らない。しかし、ある意味惚けた行動が意外な高等戦術になることがあるものだ。そこはやはり生身の人間だからである。


八月の砲声

八月の砲声