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ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

映画「サーキットの狼」をレンタルで観ました。(ネタバレ注意)

先日、スーパーに食料品を買いに行った時、近くのレンタルビデオ店で何か面白いビデオがないかと見てみた。アカデミー賞で話題になった「ゼログラビティ」があったので借りることにした。先入観としてはサンドラ・ブロックの演技が良いのだろうかとやや疑問に思っているのだが、これから観ることにする。

他にレンタルで面白そうな作品がないか見てみた。先日、映画館で映画「ニード・フォー・スピード」を観たので(映画「ニード・フォー・スピード」を観ました。 - つまらない日記)、クルマ系の作品を探してみたところ、見つけたのがこちらの作品。

サーキットの狼 [DVD]

サーキットの狼 [DVD]

サーキットの狼」のコミックを買い揃えているので(「サーキットの狼」の復活? - つまらない日記)珍しさも手伝って借りてみることにした。アマゾンの評価などをみると「脱力系ムービー」として高い評価?を得ているようだ。内容は、登場する人物やスーパーカーは原作に沿っているが、ストーリーは一部を除き原作とかなり異なる。

・風吹裕矢がレース場のロッテのアイスクリーム売りのバイト役で登場するところから脱力。
・風吹裕矢が修理工場で働いて漸く貯めたなけなしの頭金をディーラーで払い勝手にロータスヨーロッパを運転して行ってしまうところで脱力。
・風吹裕矢の姉貴が経営するゴーゴーバー?が借金のカタに取られそうになり風吹裕矢が買ったロータスヨーロッパを無理やりディーラーに買い取らせたカネを姉貴に渡したところで脱力。
・飛鳥ミノルがそのロータスヨーロッパを買い戻し風吹裕矢に渡し次のレースで稼ぐから大丈夫というところで脱力。
・修理工場の親父っさんに諦めるなと殴られカネを渡されるところで脱力。
・ショートカットのはずの早瀬ミキがサラサラロングヘアで登場するところで脱力。(でも水着シーンはある。)

兎に角、原作のスーパーカーとスピードの華やかさとはかけ離れた泥臭いカネの話が続き、昭和の雰囲気が漂う中、主人公風吹裕矢のカネを稼ぐことの必死さと情熱が伝わってくる。それでは、この映画が駄作かというとそうではない。東京の海岸線や高層ビルを背景に高速道や一般道において派手なカーチェイスが展開される。風吹のロータスヨーロッパと沖田のフェアレディZパトカーや早瀬のポルシェとのバトルなどは、低アングルのカメラワークもあり、映画「ニード・フォー・スピード」を彷彿とさせる?迫力がある。また、ロータスヨーロッパをはじめ、BMW3.0、ポルシェ930、ランボルギーニミウラ、ランチァストラトスランボルギーニカウンタックフェラーリディノなどの実車が登場する。暴走族の極道連の連中のハコ乗りスーパーカーに絡む所などは映画「マッド・マックス」並みの悪童振りだ。(極道連が一流レーサーと一緒にオールスターレースに出場しているのも一興)ナチス軍のポルシェ軍団も当時よくこれだけポルシェを集めたと感心する。冒頭のテーマ曲もさわりを聴くだけで子門真人の歌だとわかる名曲。

ということで「サーキットの狼」ファンなら良くも悪くも一度観ることをお勧めします。ただ原作のストーリーと異なるのは残念。普通に1巻から公道グランプリまで描いてくれれば、ストーリーに自然に入り込んで、次作のAライ模擬レース、流石島レースの3部作に展開できたのではないかとイメージしてしまう。この映画を観て思い出したのが実写版「釣りキチ三平」。あれも原作通りに描いてくれれば続いたかもしれないと思った。どうして実写版となるとオリジナル漫画のストーリーを大きく変えてしまうのだろうと疑問が残る。

映画「サーキットの狼」で印象に残るのはロッテ。初めのテロップで協賛しているロッテが表示された時、少し想像したが、映画の端々にロッテのアイスクリームやクールミントガムが出てくる。出てくるだけなら良いが演技にも影響している。風吹裕矢と早瀬ミキがクールミントガムを手渡し爽やかな笑顔でガムを口にしてロータスBMWで去るシーンで映画はラストとなり最後の脱力となる。