ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

「あした天気になあれ 全英オープン編」を読みました

我が家には中古で購入した漫画コミックが少々ある。最近は購入していないのだが、数年前に一時期ブックオフなどで中古本を買い揃えていた。きっかけは松本零士銀河鉄道999」だったと思うが、それ以降「火の鳥」、「ブラックジャック」、「Dr.ーコトー診療所」、「釣りキチ三平」、「サーキットの狼」など、全てではないがそこそこ揃っている。他にもゴルフ系の漫画コミックとして「風の大地」、「あした天気になぁれ」もある。一時長男と次男があまりにも漫画ばかり読んでいて勉強が疎かになったので、全ての漫画を段ボール箱に詰めて封印したこともあったが、いつの間にか封印が解けて自由に読むことができるようになっている。そうは言えもう読み尽くした漫画なので最近はもう読んでいない。

先週、次男がたまたま「あした天気になあれ 全英オープン編」を読んでいて、私も暇だったので手に取ってみた。「あした天気になあれ」は、なぜかほぼ全巻揃っていて、数年前に全て読みストーリーは判っている。「全英オープン編」はこの作品の最終章で、日本でプロになり活躍を始めた主人公が、いよいよゴルフ界の頂点である全英オープンに挑戦するストーリー。「全英オープン編」だけで11巻ある。

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(「あした天気になあれ 全英オープン編 11巻」4巻だけあったはずなのに見当たらなかった。)

あした天気になあれ」は、「あしたのジョー」のちばてつや原作。藤子不二雄の「プロゴルファー猿」とともに、大御所漫画家が書いた子供向けゴルフ漫画として知られている。「あした天気になあれ」は、「プロゴルファー猿」ほど現実離れはしていないが、子供向け漫画としてミラクルショットは多い。ただ設定はアマチュアの主人公がプロを目指すもので、ストーリーはリアルなものである。大人でも充分面白いと思う。因みに「プロゴルファー猿」は、ミスターXが猿をシャドーマスターズに取り込もうと様々なキャラクターの敵を送り込むストーリーである。

この漫画の主人公「向太陽(むかいたいよう)」は、中学生からゴルフの腕前は相当なのだが、少々マナーに問題がある少年である。子沢山の母ちゃんが、食堂をやっており、長男の向太陽は近くの河川敷ゴルフ場に行き食堂のおにぎりを売って家計を助けている。しかし、初期の巻では、学校でテスト出題予想で金を貰ったり、賭ゴルフを行ったりして、がめつさが前面に出ており、紳士のスポーツゴルフには似つかわしくないタイプである。向太陽に初めて会う人間は、大抵反感を感じるというパターンである。

しかし、向太陽は、言い換えるとストレートな人間で喜怒哀楽がハッキリしている。偉そうな相手には怒り、成功すると大喜びし、失敗すると落ち込む。そのストレートな裏表のない真っ直ぐな性格が相手に伝り、応援する人が増えてくる。ゴルフの技術は卓越しているのだが、結構ミスも多い。しかし、起死回生のミラクルショットで勝ち抜くのがパターンである。このように多くの人々に出会う中で向太陽も成長していくというストーリーである。

この「全英オープン編」は、日本でプロになり優勝も経験した後に全英オープンに挑戦するストーリーである。日本でプロになったが調子が芳しくない向太陽に師匠の竜谷氏が全英オープンに挑戦するように指示する。言われるままにイギリスに渡るが、予選ラウンドからの出場でキャディもなかなか見つからない。パブで代々名門キャディ家の血統ながら冴えないキャディのトムと出会う。初めは厚かましい日本の無名選手と断られるが、試しにラウンドしてみることになった。ラウンドでもキャディの忠告を無視して失敗を続ける向太陽に呆れるが、 キラリと輝くものを感じたトムはキャディを引き受ける。 ここから全英オープンの快進撃が始まり、ゴルフの聖地セント・アンドリュースの大舞台で2人は活躍する。

いちばんの見所は、若者の向太陽とトムが初めは反発しながらも、幾多のピンチをトムのコース戦略と向太陽のミラクルショットで切り抜けていき、互いに信頼を重ねていく過程にある。また、セント・アンドリュースの1番~18番までのコースが詳細に描かれており、リアルなストーリー展開とゴルフ発祥の地の伝統・風格が感じられる。トムも向太陽のハイレベルなショットに引っ張られキャディとして能力を開花し、コース戦略のみならず精神的にも向太陽を全力でサポートする。

最後の戦いがやや長い感じはあるが、「あした天気になあれ」の最終章を飾る力作であった。一度読んだ漫画コミックなのだが、改めて読んでみると大変面白かった。今年は、ショートコースには3回行ったが本コースには1回も行っていない。今年は職場のコンペの幹事で日程調整して7月に開催することにした。少しゴルフにも注力しようと思っている。