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ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

「明日、ママがいない」の主題は大人のエゴの犠牲になる子供

テレビドラマ「明日、ママがいない」の初回の放送を観た時の感想はよくできたドラマだと思った。まず、徹底して子供を主役に据え子供目線でストーリーが進行していく作りが、従来のドラマではみられないもので斬新だと思った。 また、一般的にはあまり知られていない児童養護施設について描くことで、死別、病気、育児放棄、虐待、アルコール中毒、薬物依存、離婚といった親の事情で親元を離れざるを得ない子供達がいることを認識させられることも意義があると思われた。

勿論、ドラマなので芦田愛菜の演技を含め過剰な演出もあるし、舞台となる児童養護施設も極端な現実離れした設定である。それが子供達が置かれた過酷な状況を際だたせ、なおそれでも与えられたら環境で子供なりに頑張って健気に生活していく姿がドラマである。親という真に頼りとなる存在がいない子供は、どれだけ不安なのかが伝わってくる。子を持つ親として自分の子供がそのような境遇になることは、さぞかし不憫だろうと想像してしまう。

この番組を子供が観たら児童養護施設に対する偏見が助長されるのではないかという指摘は尤もだと思う。あとはこの番組のテーマの意義がどの程度理解されるのかだと思う。単なる視聴率稼ぎと言われれば、テレビ番組なので致し方ないと思う。ただ大人のエゴを見せつけられることに嫌悪感を抱くのなら見なければよい話である。

赤ちゃんポストのことを初めて聞いた時は、全国の子供を無条件で預かって大人まで育ててくれる施設だと思い、その志しの高さに感心したが、施設や資金面の運営が大変だろうと思った。実際は赤ちゃんポストに預けられると親を探し出して、まずは引き取ることができないか話し合うということなので、それならと合点した。ポストという名称は当時も議論があった。

テレビ放送の継続はテレビ局が判断することだが、個人的には放送を継続してもよいと思う。YouTubeでも過去の放送分はオフィシャルで公開されているようだ。テレビ番組のことなのでどうなっても別に構わないのだが、みんなの前でピアノを弾くシーンなんかは悪くないと思う。