ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

歴史人(別冊世界史人)「ヒトラーとナチスの真実」を読みました。

戦国時代や第二次世界大戦といった史実をテーマにした雑誌はいろいろ出ているが、その中でも「歴史人」はハズレが無いと思う。特に別冊シリーズは、以前「戦艦大和連合艦隊の真実」を購入したことがあるが、価格が680円と手頃ながら情報量が多く、スラスラと読むことができる内容であった。

書店で 歴史人(別冊世界史人)「ヒトラーナチスの真実」が置いてあるのを見てパラパラ内容を見てみた。第二次世界大戦のヨーロッパ戦線やナチスのプロパガンダ、ヒトラーの生い立ちなどがテーマ毎に纏められており、読みやすそうだった。買うかどうか少々迷ったが「ええい!ままよ。(by早瀬左近)」と買った。

ある程度分かっている事柄も有ったが、次のような知らなかった事柄も多かった。

ミュンヘン一揆の失敗にヒトラーは失望するが、裁判で全責任を一人で引き受けることを宣言すると同情と支持が高まり9か月で釈放された。

ヒンデンブルク大統領に首相に任命されたヒトラーは、内閣に立法権を委ねる法案を成立させ独裁政治を可能とした。

ゲシュタポ長官ヒムラーは、ミンスクの大量射殺を実見し気分が悪くなり他の殺害方法の検討を始めた。

ナチスは労働者の待遇改善のために、世界に先駆けて1日8時間労働の規制を導入し、朝・夕の時差出勤を導入していた。

ベルリンオリンピックでは、オリンピックで初めて聖火リレーを行った。テレビ中継も初めて行われた。

ナチスは禁煙運動に取り組み公共の場を禁煙とした。また、アスベスト工場の換気扇義務付けや労働者の補償制度を整備した。

他にも種々の記述があり史実理解の参考になった。以前にケネディ大統領について記したが(「JFK 未完の人生」を読みました。( ジョン.F.ケネディ 勝手にベストテン) - つまらない日記)、戦前・戦後を通じてソ連共産主義にどう対応するかが、世界情勢に大きな影響を与えていることが判った。ベルリンの壁が崩壊しソ連が消滅した現代となってはやや理解しがたいが、ナチスの台頭は共産主義の勢力拡大と無縁では無いようだ。そういう意味ではソ連が近代史のカギを握っていたように思われる。

ところで、もしヒトラーが現代に登場したらどうなるかを描いたドイツのベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」の日本語版が出版されたようである。ちょっと読んでみたい気がする。