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つまらない日記男ハワイに行く。(その8/完結編)ハプニング

久しぶりの海外旅行。あまり期待せずにハワイに向かったが、これまで「その1~7」に記したとおり多くの収穫があり、子供達にとっても貴重な体験をできた素晴らしい旅行になった。最終日、無事ホノルル空港から出国し、機内で子供達と今回は特にトラブルもなく割と順調な旅だったなどと話していた。

登場したハワイアン航空の機は、ホノルルから仙台を経由して千歳に到着する便だった。やや遅れたが、仙台空港に無事到着した。ここで仙台までの搭乗客は飛行機を降り、代わってこれからハワイに向かう観光客が搭乗してくる。つまりこの飛行機は、仙台から千歳に向かった後、またホノルルに向かう訳だ。仙台空港に留まって機内に、海外からの到着機への保安検査が入った。普通は搭乗客が全て降りてから行うのだろうが、この便は仙台~千歳~ホノルルの循環便のようになっているので、機内に乗客を乗せたまま、荷物入れのチェックや搭乗者の確認が行われる。保安検査は終わったようだ。すると機内アナウンスが入った。

新千歳空港が荒天のため滑走路が閉鎖されているということだった。暫く仙台空港で待つことになった。夜の6時過ぎである。これは果て困ったものだと思ったが、翌日も祝日なのでまあ成り行きに任せるしかないなと思った。やがて40分くらい経ってから機内アナウンスがあり、新千歳空港の第一滑走路が再開されたので、これから新千歳空港に向かうとのこと。ただし混み合っているので上空旋回して待つかもしれないとのことだった。そうして飛行機は離陸した。

そろそろ腹も減ってきたなと思っていると、北海道上空に達し、新千歳空港上空の旋回を始めたようだった。まあ、15分くらいも旋回すれば着陸できるだろうと思っていてたら、30分経っても着陸しない。そして40分くらい経ってから苦渋に満ちた機内アナウンスが入った。新千歳空港の滑走路は再び閉鎖された。本日は再開の見込みは無いとのこと。ついては仙台空港に戻るとのことだった。

ええ~っという感じだが、どうしようもない。仙台空港に戻ったのは夜の9:30過ぎである。腹も減った。これから宿泊先を案内してくれるのだろうかというのが疑問であったが、着陸後、指示の通り少々機内で待ってから飛行機を降り、入国手続きを終えた。搭乗者は空港の3階の会議室に集められ、ハワイアン航空と提携している全日空と思われる担当者から説明を聞いた。110人ほどいるようだった。

宿泊先については、仙台市内のホテルが混み合い確保できないので、この会議室で宿泊してもらうことになる。宿泊先を各自で確保した人は、1人1万5千円まで支払うとのこと。夕食は夜遅くで弁当を手配できないとのことで、パン一つと飲み物一本、少々の菓子が配られた。明日、朝早い千歳への2便で全員の席が確保出来る見込みなので、希望を調べた。他の全日空の便に乗った人は料金を支払うとのことだった。会議室の客は比較的冷静だったが、説明者が初めての出来事のようにまごついているので、やや苛立った感じはあった。航空会社ならこのような対応はお手のものだろうと思われるからだ。お客に詰問されて、ようやく費用請求の用紙が配布され、独自にホテルを予約した人はホテルに向かった。残ったのは全体の3分の2くらいだったと思う。

さて、我々はどうしようかと思った。一応スマホで調べてビジネスホテル2か所ほど連絡してみたが満室とのことだった。翌日、せっかくだからいいホテルに泊まって仙台観光することも考えたが、冬のこの時期に特に観光する当ても思いつかなかった。タクシーもあるのかどうか分からなかった。海外旅行帰りで疲れていることもあったので、ここは欲張らず、型どおりこの会議室に泊まり、明日朝一の便で帰る決心をした。子供達もそれで良いとのことだった。

会議室のイスの上で窮屈に寝ると思っていたら、災害避難用の封に入った毛布が一人二枚支給されたので、床に体を伸ばして寝ることが出来た。壁側に陣取り毛布を敷き寝ると、疲れていたせいか間もなく寝た。翌朝、壁に登場便の割り振りが張り出されていて朝一の便に搭乗できた。せっかく仙台に来たのだから、空港内の早朝営業のレストランで奮発して牛タン定食を食べ、お土産に萩の月、笹かまぼこ、ずんだもちを買った。無事家に到着した。

北海道は、荒天であったが、千歳の積雪は16cm程度ということだった。今回の仙台空港泊まりについては、悪天候という理由で不可抗力なので航空会社や旅行代理店にはどうこう言う気はない。しかし、積雪地である北海道でこの程度の降雪で滑走路を全面閉鎖しているようでは、北の空の玄関としての役割を果たしているとは言えない。新千歳空港が国際線が増え過密ダイヤになっていることは理解している。言い訳の余地はいくらでもあると思う。しかし、除雪車などの設備投資と人員増強で雪に強い空港に転換しなければ、いくら観光振興を唱えても、観光客や航空会社、エージェント等から敬遠されるだろう。今回もハワイから帰って来た我々はまだいいが、仙台、千歳で搭乗しこれからハワイに向かう人は気の毒である。オプショナルツアーなども取り消しになるかもしれない。空港内の飲食ゾーンに投資するのも結構だが、肝心の航空機の離発着機能がお粗末であれば、世界の航空会社の信用を得られない。残念ながら北海道の空の玄関には、「お・も・て・な・し」の心は感じられない。