ペルーの妖怪「ダブル」
今を遡ること40年近く前、私が小学生の時、友人若しくは従兄弟の家で「世界の妖怪(幽霊?or怪物?)」みたいな本を読んだ記憶がある。家にあった本ではないので内容は殆ど記憶していないのだが、ヨーロッパのドラキュラとか日本の座敷童とかが掲載されていたと思う。当時は、このような妖怪系の本が世間に出ていて特に珍しい本ではなかったが、何故か海外のある一つの妖怪が鮮明に記憶に残り、その本のことを記憶にとどめている。
その妖怪は「ダブル」(ペルー)である。「ダブル」は、夜、トイレに行くとトイレの中に自分と全く同じ姿で現れる。「ダブル」を見たものは(確か?)24時間以内に死ぬと説明があり(今思うと「リング」のようだが)、自分と自分の姿が立っている挿絵があったと記憶している。
その本の内容がフィクションなのか伝説に基づくものなのかも定かでなければ、今となってはその本の存在も定かではない。ただ、小学生の私は、その本を読んで以来、夜トイレに行くときにダブルのことを思い出し恐怖していた。ただ、ペルーの妖怪なので日本は大丈夫だと安心していた。「ダブル」が怖いので、将来絶対ペルーには行けないと思っていた。
ペルーの方々には失礼かもしれないが、幸いペルーどころかこの10年余り海外にも行っていない。「ダブル」(ペルー)のことを最近思い出して、インターネットで「ダブル」について検索して調べてみたが全く見当たらない。やはり「ダブル」は、幻の妖怪なのだろうか?もし、一生のうちペルーに行く機会があったら、夜トイレに行ってもダブルが出没しないことを確認したいものだ。

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