ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

映画「風立ちぬ」を観ました。

映画「風立ちぬ」を小学校六年と四年の息子二人と観た。宮崎駿アニメを映画館で観るのは初めてである。朝一番の上映で割引だったせいか、かなり混み合っていて、最前列までお客が居た。こんなに混んでいる映画館を観るのは久し振りである。幸い少し早めに行ったので、中段右側の席を3つ取ることができた。

さて、感想であるが、感想を書きにくい評価が難しい映画だと思ったが、贔屓目にみて良い映画であった。点数を付けると80点/100点満点。堀越二郎という設計技師のキャラクターに惹かれるものがあり、自分では良いと思うが、他人に良いと進めるかというと「まあ良かったよ。」と言える程度だと思う。上映時間126分とアニメ映画にしては長いようだか、途中、ちょっと長く感じたので、凄く良いとまでは言えないと思う。内容に色々な思いが込められているのだが、自分としては一度では咀嚼しきれずに半端に終わってしまった感がある。気が付いた点を幾つか挙げる。

艦上爆撃機の戦闘シーンはない。全てテスト飛行のシーンである。少し物足りない気がするが、戦闘シーンがあると話がややこしくなると思う。
・タバコを吸うシーンは多いが、私も昔、タバコを吸っていたので特に気にならない。昔はそんなものだろう。
・主人公の声の庵野氏は、声のトーンは良いと思うが、気にし出すと言い回しが気になるかもしれない。これは先入観もあると思う。次男は、主人公の声が良かったよと言っていた。
・イタリアの設計技師カプローニとの回想シーンは良いのだが、やや多い感じがする。
・九六式艦上機の設計とテストのシーンが呆気なく終わる。零戦設計技師をフォーカスするのであれば、ここに時間をかけても良かったかもしれない。
・ドイツで警察に追われていた男がカストルプというのが、見終わった後の長男の推理。なるほど。
・菜穂子との夜のシーンは気になるほどではない。キスシーンの音が妙に気になった。音が無くても良かったかもしれない。
関東大震災やドイツのシーンなどアニメの映像は美しかった。
・今回は想像上の生き物の登場などはなかった。
・菜穂子との結婚シーンが良かった。
・エンディングのユーミンひこうき雲」は良かった。

カプローニのシーンやカストルプのシーンは抑えて、堀越二郎の設計技師としての躍進振りを菜穂子との交際を絡めて描くことに専念した方がストーリーとしては、リアルで分かりやすかったと思う。菜穂子との出会いから別れまでのシーンは、会いたい気持ちが伝わってきて思っていたより良かった。「ルパン三世 カリオストロの城」のクラリスを彷彿とさせるものがあった。これが宮崎駿監督最期の作品となるようであるが、そういう意味では、原点に立ち返った映画と言えるのかもしれない。

映画の予告編で「永遠のゼロ」が流れた。空母のCGが実写のようで素晴らしい。百田尚樹の原作を読んでいる長男と次男は絶対観に行くと言った。現在、私が原作を読んでいる。詳細は別の機会に記すが、この小説の主人公である架空の太平洋戦争時のパイロット宮部久蔵と「風立ちぬ」の堀越二郎のキャラクターが重なってみえる。「永遠のゼロ」は原作が内容盛り沢山で素晴らしいので、逆に映画がガッカリしないか今から少々不安である。


風立ちぬ 2014カレンダー

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