ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

「俺たちバブル入行組」と「俺たち花のバブル組」を読みました。

小六と小四の息子は私とテレビ放映中の「半沢直樹」を毎週欠かさず観ている。小六の長男が学校で友達が持っている「俺たちバブル入行組」を少し読んでみて面白かったので、家で本を読みたいと言った。書店で買おうと思ったが、そう言えば職場の後輩が「半沢直樹」の本を2冊とも買って読みましたと言っていたのを思い出した。後輩から本を借りるのも情けない気がしたが頼んでみるといいですよと言われたので、頼まれもしないのに家にあった「下町ロケット」を貸し、バーター取引とすることにした。小六の長男は3日程で2冊とも読み切り面白かったと言って、次に書店で購入した「永遠のゼロ」を既に読み終えている。私は、長男が読み終わった後、約一週間余りかけ読み終えた。

思ったよりテレビとの違いはなく、どんどん読み進めることが出来た。普通テレビ化された作品というのは、原作の方が緻密かつリアルで、テレビの方は内容が薄っぺらと相場が決まっているが、「半沢直樹」については脚本が良いのか、部分的にはテレビの方が良い部分もあると思った。東大卒の香川照之と早稲田出身の堺雅人。俳優ではなく銀行に就職したらこんな風になったのではないかと思わせるリアル感がある。気になったテレビと原作で異なる箇所は次のところである。

半沢直樹父親は産業中央銀行に融資を断 られた後、テレビでは自殺したが、小説では 自殺していない。
半沢直樹父親が産業中央銀行に融資を断 られた時の担当者は、テレビでは大和田常務 だが、小説では木村部長代理である。
・大和田常務はテレビでは半沢直樹と同じ旧産業中央銀行出身だが、小説ではT銀行出身(半沢はS銀行出身)である。
・黒崎主任検査官はテレビでは国税庁から金融庁に異動 したが、小説では金融庁検査で初登場した。
・マルセンの経営悪化の原因は、テレビでは 特許侵害だったが、小説は売掛金回収不能であった。

私はといえば、平成3年(1991年)のバブル後期に現在の東証一部企業に同期500名余りと入社し、 輝くビジネスマンを目指しながらも、5年後 に「田舎へ帰ろう」で地方の中小事業所に転職(出向ではないが)し、冴えない仕事を続けている。今年の春に課長になったが、部下2 名の名ばかり課長で意志決定の余地は無く、常務に上げた決裁を差し戻され、役所の主幹や室長の指示に対応し、主観主義の部下に振り回され、お客のためを装いながら予算達成(消化)に励んでいる。家に帰れば、半沢直樹のような性格の自慢の妻の機嫌を伺い、老後に備え小学校高学年の長男・次男と趣味に耽る日々。「半沢直樹」に共感しない訳がない。冴えない仕事振りだが、心の中でちょっと半沢課長を気取るのも悪くない。

大和田常務の名ゼリフ「↓部下の手柄は↑上司のもの。↑上司の失敗は↓部下の責任。」小四の次男が知ったかぶりをして真似をした。「↓部下の失敗は↑上司の責任。… 」それって良い上司じゃん。


オレたちバブル入行組 (文春文庫)

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