ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

日本女子卓球村上監督の「勝利はすべて、ミッションから始まる。」を読みました。

ロンドンオリンピックで日本がメダルを取った競技の中で、良かったなと思ったものに女子卓球の銀メダルがある。特に福原愛選手は、これまで「惜しくも敗退」みたいなシーンが多かったので、準優勝を決めて選手が喜ぶ姿を見て今回は勝てて良かったと思った。最近、ネットで全日本卓球女子監督の村上恭和氏の著作「勝利はすべて、ミッションから始まる。」についての記事を見た。日本女子卓球の銀メダル獲得は村上監督のマネジメントに依るところが大きいと思った。

この本は、村上氏の卓球との出会いから選手としての活躍、その後、脱サラして卓球教室を始め、実業団監督、日本チームのコーチから監督、そしてオリンピック銀メダルまでを綴ったものである。これらの経験の中で失敗を経験しながら身につけたマネジメント手法が述べられている。印象的な記述を挙げると、監督は選手と共に汗をかいてはいるのは良くないとある。村上監督は練習場でいつも玉拾いをしているそうである。玉拾いをしながら選手の様子を観察し、次の練習、大会などのことを考える。選手もそれを意識するので練習に緊張感が生まれる。一見、監督として不熱心のように見えるが、一歩ひいて見ることが大事ということだ。他にも世界の卓球情報の収集方法、実業団コーチとナショナルチームコーチの位置付け、選手選抜、積極的な海外遠征などビジネスにおいても相通ずる考え方が記されている。

最後の記述で、元国際卓球連盟会長で卓球を通じて世界平和にも貢献された荻村伊智朗氏のことに触れられている。村上氏がこれらのマネジメントを尽くしても判断に迷う時は、「荻原元会長ならどうするか?」を基準に判断するとある。こういう感覚は一流の人特有のものだと個人的には思っている。以前にNBAヘッドコーチのパット・ライリーの「ザ・ウィナーズ」について書いたが、一流のスポーツ監督の話は面白い。

我が家でも、たまに子供と食卓テーブルで卓球をしている。結構ラリーも続く。近くの体育館でもたまに卓球をする。昔は地味なイメージがあった卓球だが、個人競技が人気の昨今(「中学部活動の推移」)、卓球はこれからも廃れることは無さそうだ。

勝利はすべて、ミッションから始まる。

勝利はすべて、ミッションから始まる。