ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

映画「レ・ミゼラブル」を観ました。

仕事帰りに映画「レ・ミゼラブル」を観た。年に1回くらい仕事帰りに映画を観るのがこの数年の慣わしになっている。仕事が落ち着いた12月末にゆっくり観ることが多い。3年前は「アバター」。昨年は「リアル・スティール」を観た。たまにお一人様で映画を観るのも良いものである。

レ・ミゼラブル」だが、最近では珍しい本格的なミュージカル映画ということでかなり期待していた。が、正直にいうと期待していただけに素晴らしい映画ではあったが思ったほどではなかったという感想であった。ストーリーも「ああ無情」のとおり過去に罪を背負った男の改心と逃亡と神の許しという主題が貫かれていた。よく考えると私は子供の頃に「ああ無情」を読んだことはあるが、しっかり原作を読んだことがないので本当のストーリーは判っていなかった。役者も良かった。ラッセル・クロウは歌も上手かった。映画を観ている間、ずっとラッセル・クロウの名前が思い出せず気になったが、結局最後のクレジットでようやく判った。歌もスーザン・ボイルで有名な「夢破れて」が印象的だった。(「スーザン・ボイルについて」)よく考えると「夢破れて」はレ・ミゼラブルの歌で、スーザン・ボイルも例のブリテンズ・ガット・タレントでこの歌をそう紹介していたことを思い出した。映像も少し暗めの古いヨーロッパの雰囲気が出ていて良かった。

脚本、役者、音楽、映像が良いのになぜ思ったほどではなかったのか?少し考えてみたが多分ミュージカル映画としてしっくりこなかったのだと思う。今回は、Yahoo!映画のレビューで映画終了後に観客から拍手が沸き起こったという逸話を見たことや、テレビでサウンド・オブ・ミュージックを観たこと(「サウンド・オブ・ミュージック」を観ました)などからミュージカル映画として観に行くことにした。ミュージカル映画というとどうしても「サウンド・オブ・ミュージック」、「チキ・チキ・バンバン」などをイメージしてしまうのだが、これらの映画はストーリーの間に合唱の名曲が入るパターンが多いと思う。「レ・ミゼラブル」は全編セリフが歌で独唱が多い舞台ミュージカルのスタイルの映画である。私のミュージカル映画観では、皆で歌うことで情感が高ぶり、楽しくなったり、勇気が湧いたり、慕う気持ちが伝わったりするのだと思っている。だからミュージカル映画は単なるセリフより感動が高まるのだと思う。しかし、独唱が多いとミュージカル映画の歌の感動が今一つ伝わらなく、感動がやや物足りなく感じた。

あまり下調べしないで思い付きで観に行ったので予備知識が足りなかったのかもしれない。また、舞台の「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」などを見慣れていれば独唱の素晴らしさも判るのかもしれないが、舞台のミュージカルを観たことがないので本物が判らず、これならミュージカルではなくても普通のセリフでも十分良い映画なのではと思ってしまった。まあ年をとって感情が平板になってしまっているのかもしれない。エンディングの合唱部分は迫力が伝わってきた。拍手が起こるのも判る気がした。そうはいっても現代のミュージカル映画として間違いなく名作であると思う。

映画については最近は観なくなったが、中学生・高校生の頃はテレビで月曜ロードショー、水曜洋画劇場、ゴールデン洋画劇場、日曜洋画劇場などジャンルを問わずB級映画でも見ていたので、少なからず人格形成にも影響していると最近思っている。子供にも良い映画は観てほしいと思っており、先日BSで放映された「タイタニック」も録画して小学5年の子供にみせた。飽きるかなと思ったが最後まで観ていた。

ところで、映画の予告で夏に公開されるブラッド・ピット主演の「World War Z」というのがあった。映像をチラッと観た感じでは、「28週後」、「バイオ・ハザード」系のようだが、かなりのスケール・迫力が感じられた。ゾンビ系映画ファンとしては期待できそうだ。小学生の子供と観る内容では無さそうなので、来年のお一人様映画となりそうだ。