ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

NHK BSドラマ「神様の赤ん坊」を観ました。

NHKBSプレミアムドラマ「 神様の赤ん坊」を観た。主演の吉田栄作は市電の運転士として日々真面目に働いている。妻は花屋の店員で、夫婦二人で生活している。家はどことなく淋しい雰囲気で、妻はそれとなく子供のことを持ちかけるが、何か事情がありその話題を避ける夫。そんな折、パートナーの男性が出産後迎えに来ないことを不安に思っている未婚の若い母親が生まれたばかりの赤ん坊を抱いて終電の市電に乗ってくる…。

物語は淡々とテンポよく進んで行く。ごく普通の生活を送る登場人物を吉田栄作らが好演している。仕事中に妻から携帯電話(スマホではない)のメールで「話があるの…」と切り出され、鬱陶しく思った夫が一人飲み屋とスナックをハシゴして酔っ払って帰るところなんかは共感できる。青い帽子を被った赤ん坊役の子が寝てるか泣くか起きてるだけなのだが、妙に可愛い感じがして吉田栄作が抱き上げてあやしているシーンも自然であった。ストーリーに重さがありながらも全般に透明感のある爽やかなドラマであった。

吉田栄作も渋かった。ここのところNHKのドラマなどでたまにみる気がする。ビッグになるぜと渡米した印象が強いが、個人的には吉田栄作といえばドラマ「クリスマス・イブ」が思い出される。バブル絶頂期のドラマで銀行マン役の吉田栄作仙道敦子の何故かすれ違いばかりの切ないラブストーリーであった。細い仙道敦子吉田栄作に抱かれると折れそうな感じがたまらなかった。銀行の上司役は宅麻伸であった。当時のトレンディドラマの上司役の定番で三上博史田中美佐子の「それでも家を買いました」でも上司役だった。辛島美登里の主題歌も名曲である。確か秋からの放映で番組のエンディングで「クリスマスイブまであと○日」と表示されたと記憶している。私が大学4年の頃に観たドラマで自分も就職したらこんな素敵な出会いがあるのかとアホな思いを巡らせたものだ。吉田栄作が着用していた白いハーフコートがかっこよかったので就職してから似たようなのを買ったが安物だったのですぐに薄汚れてダメだった。後にバーバリーの白いコートを購入してそれなりになったが、あの時代は夢を感じる良い時代であった。

「クリスマス・イブ」の続編で吉田栄作の昔の友人役で出演したのが唐沢寿明で、当時はテレビに出始めの頃だったと思う。あれから20年余り経つが吉田栄作には当時の輝きのままで演技を続けてほしい。「神様の赤ん坊」はハッピーエンドで終わった。見終わった後、妻がブルーレイ・レコーダーに録画していたちょっと話題の昼ドラ「幸せの時間」を妻の解説付きで初めて観た。ドロドロの内容なのに番組の終わりになぜか視聴者のかわいいキャラ弁の投稿写真が出るのが笑えた。これはドラマ内で田中美奈子がキャラ弁の写真をネットに投稿するのを趣味としていることに因んでいるというのが妻の解説。「神様の赤ん坊」と180度異なるドラマを観てしまったと思ったが、バブル期の旅行代理店を舞台にしたドラマ「キモチいい恋したい」で吉田栄作と田中美奈子が共演していたのを思い出し、妙に繋がってしまった。

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