ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

ゴルフスイング理論/腕の振り戻しと手首の返しによる野球打ち防止が重要

先日、今シーズン最後と思われるゴルフをラウンドした。スコアは98。パット数が38と悪かった。パットのフォームを変えたところ、ボールが芯に当たるようになり距離感がわからなくなり、オーバーすることが多かった。反面、方向性が改善され、3mぐらいのパットが決まった。また、これまでアプローチが苦手でダフリ、トップが出るのが悩みだったが、今回はグリーン周りでSWを吊るようにしたパタ一打ちを多用したところミスが減った。また、30~50ヤードのアプローチでは、アドレスの構えを変えずに上体を送り込むように気を付けると上手く行った。スコアは今イチだが、1ヶ月間ラウンドも練習も全くしないで臨んだ割には、内容的には改善がみられ100はいかなかったので良しとしている。

ここのところドライバー、アイアン等は安定している。インパクトでアドレスを再現するスイングを確立できているからだと思う。ドライバーも高弾道でほぼストレートに飛んで行く。スイングでは、グリップ、アドレス、スイングプレーン、クラブ選択が正しいことが必要だが、スイング(クラブの振り)において次の3つの要素が重要だと思っている。
(以下、右利きを前提に説明。)

スイングモーションの3要素
1.腰(肩)の回転
2.腕の左右の振り
3.手首の返し(腕のローリング)

「1.腰(肩)の回転」はよくいわれることである。バックスイングとともに腰が回転し、切り返しからダウンスイングで腰が戻りフィニッシュでは飛球線方向にへそが向くということである。タイガーウッズが活躍しはじめた頃に肩回転とよくいわれたが、腰の動きからみると純粋な肩の動きは小さいと思う。無理に動かさなくても肩の動きは自然に動く程度でよい。腰は意識しなくても動く。問題は動き過ぎること。ダウンスイングで腰が先行して開き、クラブが振り遅れるのが、スイングで最も多いミスだと思っている。所謂「野球打ち」というもので、これを直さないといくら練習してもナイスショットは出ないと思っている。(昔のデビッド・デュバルのように腰が先行して開いても、フックグリップで強引に合わせて飛ばすスイングもないわけではない。)

そこで重要になるのが「2.腕の左右の振り」である。バックスイングの腰・肩の動きとともにアドレスで構えた両腕が右に動いていき、左腕は伸びたままで右ひじが曲がっていく。ダウンスイングでは、両腕がアドレスの位置に戻り右腕が伸びてインパクトを迎える。フォローでは右腕が伸びた状態で左ひじが畳まれる。所謂レッスン本で、この腕の振りについてはあまり言及されていないと思われる。両腕は上げて下ろすだけという記述もあるが、そうであればトップでも右腕が伸びたままたのはずであるが、実際は右ひじは畳まれている。

問題は、腰に比べるとこの腕の振りは遅くなりがちということである。ダウンスイングでの「野球打ち」を直すためには、この腕の振りを意識することが必要である。ダウンスイングで腰の動きよりも腕を振り戻す動きを早めるようにする。トップからの切り返しで腰を止めたまま腕を先に下ろしてくるくらいで良いと思う。もっと極端にいうと、トップの腰の位置のままで、右腕を伸ばしたフィニッシュまで腕を振るくらいの感じでもよいと思う。とにかく腰よりも腕を早くアドレスの位置に戻すことを強く意識することである。

これであなたもナイススイングと言いたいが上手くいかないことが多いと思う。なぜなら腕が元の位置に戻ってもクラブのヘッドが元に戻らないからである。これでは結局振り遅れのスライスか、ヘッドが遅れて返る引っかけになってしまう。そこで出てくるのが「3.手首の返し」である。バックスイングでフェースを開く・閉じる動き=手首の動きは、あまりよくないといわれる。しかし、手首を動かす意識が無くても、自然に手首は少し動いている。また、バックスイングでゆっくりと上がったクラブへッドは、ダウンスイングで腕を振り下ろす時に急には戻らないので、意識して手首を返してクラブヘッドを戻す必要がある。感覚的には、ドライバーなら球の位置の30cm右、5Iで10cm右の位置でフェースがスクエアに戻るくらいの気持ちで手首を返していく。これは先程の腕の振りとセットで行う。ショートアイアンも同様に早めにフェースをターンさせる。手首を返すと左に引っかけそうで怖いが、腕が適切に戻っていればスクエアにインパクトできる。朝イチショットなどで力むとミスするのも、トップの腕の位置のまま振り下ろすことができずに固まってしまって、腰が先に回転してしまうためである。

もう一つ大事なことは、スイングのトップでヘッドがかぶりすぎないことである。手首のコックによりヘッドが下がるとそれだけヘッドの返りが遅くなり振り遅れとなる。手首のコックは自分の意識以上に動いてしまうものなので、相当手首とヘッドを抑えたトップの形を意識することが必要である。

人間は左足で踏ん張り腰を使って棒を振る「野球打ち」が自然の動きのようである。ゴルフスウイングは、この自然の動きに逆らった動きなのかもしれない。このクラブの振り遅れを如何に克服するかがゴルフの真髄であると思っている。ゴルフを始めて15年。最近になってこの事に気付いたのは、子供にゴルフを教えるようになってからである。ショートコースをラウンドするくらいはよかったのだが、ジュニア向けのラウンドレッスンを受けるようになり、本格的なコースをラウンドするためにスイングを教えるようになった。子供は草野球をやっているので野球打ちとなっており、左ひっかけとスライスが出るようになっていた。腕と手を早く返すように何回言ってもなかなか直らなかったが、ようやく真っ直ぐ飛ぶようになってきた。それを見ているうちに自分のスイングも見直すようになり、スイング改良につながった。教えることは2度学ぶことである。

勿論、正しいアドレス、スイングプレーンが前提である。ゴルフスイングは振り遅れとの戦いであり、良し悪しはトップからインパクトの瞬間で決まる。私は振り遅れスイングで固まっていたので、極端なくらいの意識でやって修正した。腰、腕、手首のタイミングは微妙なので、アジャストするのは少し時間がかかるかもしれない。しかしながら、この理論も15年もゴルフをやってベストスコア85で未だにスコア90台でまわっている人間の理論なので全く説得力がないのである。