ベストチョイスシンドローム

あらゆることに対して最適化を目指す最良選択症候群

ファッションスタイルの確立

服装のことをどうこういうほどの洒落っ気もないし、ファッションにお金もかけていないが、若い時分から多少試行錯誤した結果、良いか悪いかは別として40代になった今は大体買う服のパターンは決まっている。

10代の頃は全くファッションセンスがなく、所謂デパートの安物を買っている感じであった。親も服装には全く無頓着だったので、小学生の頃から大してお金もかけていないし、ダサい方だったと思う。そもそも店を見たり、ファッション雑誌を読んだりといった情報収集をしていなかったので、中学、高校の時、いざ服を買うといってもどこでどんな服を買えばいいのかという見当がつかなかった。心の中であの時もう少しオシャレをしていれば、もう少しイケた感じで、もう少しモテたのではないかという気持ちがある。(決してそうではないと解ってはいるのだが‥‥)

このような気持ちの反動もあり、自分の小学生の息子のファッションには、妻と一緒になって多少気に掛けており、スポーツ系はアディダスを中心に、そのほかはアウトレットで買ったトミー・ヒルフィガーやラルフローレン等も着せている。ただし、予算に限りがあるのでこれらはアウター、アッパーに限り、ボトム、インナーはしまむら等で購入し、使い分けている。

ところで冴えないファッションで中学、高校、大学と過ごしたところに、バブル景気にのって(いたと思われる)DCブランドブームが到来した。ご存じない方に説明するとDC(デザイナーズ&キャラクターズ)ブランドの高価格帯の服が若者の間で流行し、MEN'S FRANDLE、ABA-HOUSE、ATELIER SAB FOR MEN、Y's for men等の単価1万円以上の服が売れた。当時のことで思い出されるのは、バーゲンセールがあると各店で半額以下の商品を求めて若者が押しかけ、ちょっとしたパニック状態にあったことだ。私もバーゲンに行ったことはあったが、メンズ・フランドルに若者が押しかけ、おしくら饅頭状態で店から客が溢れていたのを覚えている。DCブランドに浸かるほどのお金の余裕はなかったが、アバ・ハウスがお気に入りで数点は購入した記憶がある。

就職してからもファッションはダサかったが、金銭的な余裕は少しできたので、デパートの中級品嗜好くらいにはなっていた。血迷ってクリスチャン・ディオールの9万円のスーツを買ったことがあったが、モノは良かったと思う。今も所有しているが、残念ながらウエストがきつく着用不能である。因みに就職時に7万円で購入したステンカラータイプのバーバリーのコートがある。当時は、ソフトタイプのコートやトレンチコートが流行っていて、このバーバリーのコートは購入したもののおじさん臭く感じてお蔵入りとなっていたが、数年前から着用している。紺色でかっしりして気に入っており、現在も春・秋と着用している。

さて、これからが本題なのだが、1996年、28歳の時、アメリカのシアトルに一人で旅行に行った。海外は学生時代にイギリス行っただけだったので、取りあえずアメリカに一度行こうと思った。何故シアトルかというと、映画「Sleepless in Seattle」を観たからかもしれない。その時、初めてエディ・バウアーの店に行った。ダウンタウンの店と隣のベルビュー市の店に行った。当時は、店に入ると店員がいちいちHELLO というのに戸惑ったが、いい雰囲気の店だと思い、商品も気に入りTシャツなどを買った。スターバックスも初めて行った。

同じ年に、当時の仲間7~8人とアメリカ西海岸(サンフランシスコ、ロスアンゼルスなど)に旅行に行った。向こうでバンをチャーターしてサンフランシスコ郊外のギルロイアウトレットや、ロスアンゼルス郊外のデザートヒルズアウトレットなどに行った。広い敷地にエディ・バウアーのほか、ナイキ、GAP、GUESS、バーバリーなど100以上の店舗があり、見て回ってクタクタになった記憶があるが、いろいろな商品を見て、買って楽しかった。

私のファッションスタイルは、この年が転換点となった。この後、日本にこれらのブランド店が相次ぎ出店し、アウトレットの進出も始まった。海外で見てこれらのブランドを先行して解っていたので、国内店舗や通販でカジュアルファッションについては、エディ・バウアーを中心にLL. BEAN、GAPで纏めるようになった。 カジュアル=エディ・バウアー等となっていった。手頃な価格ながらトレンドにのることができ、これらのブランドは、ファッションに悩む私には救世主であったかもしれない。

一方、20代後半でゴルフを始めた。タイガーウッズが活躍し始めた頃で、初めはナイキのシャツなどを買った。徐々にナイキが溢れ気味になったので、アディダスがゴルフ用品を出してきたのを機に、キャディバッグ、シューズ、キャップ、グローブ、レインウェア、マーカー等、徐々にアディダスで揃えた。次第にスポーツ系はアディダス・ゴルフで揃えるようになり、スポーツ=アディダス・ゴルフを確立した。また、当時、カルバンクラインの腕時計に買い換え、気に入ったので、メガネ、財布、ベルト、傘、カバン、下着?をカルバンクラインで揃えるようになった。このようにビジネス=カルバンクラインを確立した。

独身時代のうちに、カジュアル=エディ・バウアー、スポーツ=アディダス・ゴルフ、ビジネス=カルバンクラインという軸ができて、ファッションに迷いがなくなった。ショッピングに関心を持つようになったせいか、女性とのお付き合いも上手くいくようになった気がする。それぞれのブランドのデザインが性に合ったので選んでいるのだが、私はブランド軸があった方が買い物が楽である。ただ、ブランドの好みは人それぞれだし、ブランドに拘らず自由に買うという考え方も当然あるだろう。ファッションセンスも成功・失敗経験を経て、徐々にスキルアップするものなのかもしれない。

現在もこのファッション軸はあるが、カルバンクラインがトミー・ヒルフィガーに置き換えられたり、イオンのスーツ、低価格メガネ、しまむらの部屋着・下着などサラリーマンの支出に見合うモノに変化している。そもそもファッションアイテムを購入することがめっきり減った。今、思えばファッションは、若いときの大きな悩みで劣等感を感じていたのかもしれない。今はすっかり枯れてしまった私はもうどうでも良いので、自分の子供には、良いものを与えたいと思っている。